長時間露光を昼間試してみました!設定を失敗し何でこうなる?

長時間露光による光跡の記事を書きましたが、記事を書くに当たって色々調べているうちに、長時間露光をするケースって、水が流れるように撮ったり、花火や今回のように光跡だけじゃないってことに気が付きました。

バルブモードを使って、光跡を写し取る撮影のススメ
夜間撮影では自然とシャッター速度が遅くなりますが、それを利用して光跡の写真を撮って見ましょう。普段撮れないような面白い写真が撮れます。 バルブモードという撮影モードとは 光跡写真とは光の跡を写した写真のこと。シャッタースピードを遅くすると...

目次

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NDフィルター(減光フィルター)の必要性

長時間露光を行うと幻想的な写真が撮ることができるって知っちゃいました。水面を鏡面のようにしたり、雲を流したり、さらには、超スローシャッターにより人や自動車などの物体を消すことができるらしい。

そのために必要なフィルターがNDフィルター。
存在は知ってましたが、「光量オーバーの時に使うファイルターでしょ」としか思っていなくて興味がありませんでした。

昼間に長時間露光をするとスローシャッターのため、多くの光を取り込み過ぎて、白飛びしてしまいます。それを防ぐためには、絞り込んで光量を少なくすればいいのだが、あまり絞り込むとシャープさが失われてしまいます(回析現象という)。

それで、絞りをF8ぐらいに、シャッタースピードを8secぐらいに設定するには、NDフィルターにより暗くする必要がでてきます。

早速、NDフィルターを買ってみました

NDフィルターには、ND8とかND16など数値が書かれています。ND8の場合は、光量を8分の1にします。ND16は16分の1です。
今回、初心者なのにより幻想的な写真が撮りたくてND400にしました。何と400分の1の減光効果があります。

ND8とかND16が使いやすいようで、ビックカメラにもたくさん在庫がありましたが、ND400は奧の方に1個しか置いてなく、あまり使われないみたい。

フィルター径は49mmにしました。単焦点レンズの15mm、21mm、35mm、43mm、77mmがすべて49mm径なので共通で使えるのがうれしい。

早速、使ってみることにしました

早速、試写してみたくなったため、まずは使い方をネットで軽く調べてみました。

①手ブレを防ぐためにカメラを三脚にセットする。手ブレ補正機能はオフにする。
②マニュアルでF値をF8~F11、シャッタースピード2秒以上に設定。
③ISO感度を100にする。
④構図を決めてピントを合わせる。
⑤ピントがずれないようにマニュアルフォーカスにして、フィルターを付ける。
⑥シャッターを押して撮る。(できればレリーズを使う)

この⑤⑥が面倒くさい。いちいち構図とピントを合わせる度にフィルターを付けたり外したりしなければなりません。フィルターは真っ黒で何も見えないので仕方ないけど。

早速、手賀沼で撮ってみました。だが、しかし・・・

試写の場所として水の流れがある海とか川がいいのだろうけど、今から行ってられないし、近場の水があるところ、手賀沼で我慢することにしました。
まずはNDフィルターの効果を見たいので、構図は適当、レンズは15mmの広角で試してみることにしました。F値はF8、シャッタースピードは2秒で撮影したのがこれ(↓)。


「何で、こんなに飛んじゃうの!?」
「おかしいな。もっと絞ってみるか」
それで、今度はF値はF22、シャッタースピードは2秒で撮影したのがこれ(↓)。


暗くはなったけど、まだ、空が飛び気味。F22だと回析現象でシャープさが落ちているようだし、シャッタースピードも2秒なので、水面は波が立っており鏡面とは言えない写りです。

その後、露出補正をかけたり、いろいろと設定を変えてやってみたけど「わからん、カメラが壊れているのか」と思えてきたり。だんだん日も暮れて暗くなってきたし、「今日のところはここまでか」と思ったところで、ふと、チョンボに気が付きました。

ISOが6400になっていることに・・・。ISOを100に固定するのを忘れていました。ISO100に設定し、F値はF6.3、シャッタースピードは10秒で撮影したのがこれ(↓)。


画像が少しシャープに水面も鏡面に近くなってきました。風がなかったので雲を流すのは試せなかったけど、すったもんだの末、何とか要領は得ることはできました。

だけど、三脚は絶対に必要だし、フィルターを付けたり外したりしなければならないので、普段撮り時にフィルターをカバンに忍ばせておいて、ちょこっと気軽に使うという代物ではないです。

今度は別の焦点距離のレンズで長時間露光を目的に、海か川か湖に出かけて幻想的な写真を撮ってみたいものです。

今日のところはこの辺で。

写旅人でした。

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