バルブモードを使って、光跡を写し取る撮影のススメ

夜間撮影では自然とシャッター速度が遅くなりますが、それを利用して光跡の写真を撮って見ましょう。普段撮れないような面白い写真が撮れます。

目次

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バルブモードという撮影モードとは

光跡写真とは光の跡を写した写真のこと。シャッタースピードを遅くするとクルマの通った跡などの光の軌跡を写し撮ることができます。

シャッタースピードをさらに遅くすると乗り物の形は写らず、光の動きだけを写すことができます。

シャッターを一定時間、開きっぱなしにする撮影モードがバルブモードです。バルブモードでは、シャッターボタンを押すとシャッターが開き、もう一度、押すとシャッターが閉まります。あまり長時間開くと露出オーバー気味になるので、丁度いい時間と絞り値を何度も試しながら撮影します。

光跡をとるために必要な機材

光跡を撮るのに必要なもの

1.一眼レフカメラ(必須)
一眼レフカメラでなくてもいいですが、シャッタースピードを調節できるカメラが必要です。

2.三脚(必須)
シャッタースピードが遅くなるのでブレないように三脚は必要。

3.レリーズ(オプション)
カメラのシャッターボタンを押した時のブレ防止のためにレリーズを準備しましょう。Wifi機能が搭載されたカメラでは、スマホからのリモート操作でも可能です。

4.弁当(オプション)
弁当を食べながら何度もリトライしながら気長に撮影しましょう。

こんな設定で光跡の写真を撮ってみた

今回はクルマではなく、船の光跡を撮ってみました。場所は清洲橋の上から隅田川を行き交う屋形船をターゲットに撮りました。

クルマのように速度が早くないので長時間の露光が必要で、以下のような設定が丁度いい感じでした。

カメラ:PENTAX K-3
シャッタースピード:84.3sec
絞り値:F20
撮影モード:バルブ
ISO感度:100
露出補正:0

なお、カメラに手ブレ補正機能が付いている場合は設定をOFFにしましょう。

この撮影方法の応用

この撮影方法を応用してクルマの光跡や遊園地の観覧車なのどの光跡を撮ってみるのも楽しいかもしれません。

また、天体写真などにも挑戦してもいいかも。星の動きですからシャッタースピードは10分~30分ぐらいの長時間露光が必要。絞りは地上の明るさにもよるけど、F4~F8ぐらいかと思われます。街灯などがあると画面全体が明るくなりすぎるので注意が必要です。

まあ、ただ東京は星が見えるかって問題もありますが。

今日のところはこの辺で。

写旅人でした。

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