イラスト調の世界を試してみた
最近のデジタルカメラには、さまざまなエフェクト機能が搭載されています。「水彩画風」や「トイカメラ風」など、加工で写真の雰囲気をガラッと変えられる機能ですね。
ただ、正直なところ、僕はこうしたエフェクトをあまり使いません。写真として邪道というか、なんというか……。
この写真はコロナ禍に撮ったもの。この時は電車に乗って遠出するのも気が引けるし、イベントも中止続き。
さらに夏の暑さも加わって、なかなか撮影に出かける気になれませんでした。
そんな時ふと「せっかくカメラに備わっている機能、試してみるのもアリかも?」
久しぶりにソニーのコンパクトデジカメ「RX100」を取り出し、「イラスト調」モードで撮影してみることにしました。
イラスト調とは?
その名のとおり、写真をイラスト風に仕上げる機能です。強さは「弱・中・強」の3段階で調整可能。
まずは「弱」で撮影。
仕上がった写真は、まるで写真とイラストの中間のような独特な雰囲気。水面がまるでシャッターを開けたまま露光したかのように滑らかに写りました。
普段はあまり使わない機能だけど、こうして試してみると意外と楽しい。
「写真らしさ」だけにこだわらず、いろんな表現を楽しんでみるのも悪くないな、と思いました。
同じく弱で撮った写真。実はこれは設定を失敗してしまったものです。
「弱」で撮るとカメラの小さな液晶画面では普通の写真のように見えてしまうのでまさか「イラスト調」になっていたことに気づかず、帰ってパソコンで見て初めて気づいたもの。
本当は、白鳥を中心にした同心円の構図が面白いと思って、普通のモードで撮ろうとしたものでした。
なので、設定はカメラの液晶画面でもわかるように「強」がいいように思います。
今度は場所を変えて、あけぼの山農業公園で撮影してみたんですが、残念ながらこの時はひまわり畑が中止に。
何の変哲もない被写体ですが、「イラスト調」で撮ると、また違った雰囲気となり、「強」に設定すると、まるでトトロの世界です。
柏あけぼの山農業公園のシンボルである風車。雲の感じなんか絶妙です。
イラスト調で今回沢山撮ってみたけど、建物のような人工構造物と花系がいい感じになるようです。
花の写真を普通に撮ると難しく、いつもありきたりになってしますので、これは楽しい。
花の被写体をもう一枚。薔薇と後ろの駐車場も入れてみました。薔薇は花びらが少し傷んでいたので、これなら隠せますね。
温室の窓に向けて植物をいれて外を撮ったもの。青空は普通の写真のようでそれ以外はイラスト風になりました。なかなか面白い雰囲気です。