早期退職の答えを出す前に2社ほどあたり、再就職の可能性の感触を掴むことのクダリを以下の記事に書いた。 2019年に大きな転機!定年まじかで会社をリストラされる② 会社からリストラ宣告された話の続き。 リストラするからと言って、簡単にはクビにはできないハズ。 会社に残ると言い張れば残れるとは思いますが、問題は残った時の処遇。給料は下がり不本意な仕事、あるいはとても達成できないノルマを課せられ... 結果として2社とも不採用だったけれども1社は書類審査を通過、50代は書類通過率10%程度と聞いていたので、意外と何とかなりそうな感触を掴み、結局、早期退職に応募した。 これからが再就職(まだ、在職中なので正確には転職)活動本番。できれば現在の会社を退社する前に次の会社を決めたいところだ。 2社が不採用となり、次にダメ元で応募した会社の内定が出た!入社説明会も無事終わり、転職活動も実質終了。 内定が出るまでの話を残しておくことにする。 |
目次
再就職支援会社とは何ぞや?
早期退職する条件の一つとして「再就職支援会社」を付けると言われました。
「再就職支援会社とは何ぞや?」
「次の会社を斡旋してくれるのか?」
何て最初は思っていましたが、色々調べるとそんな甘いものではないことが分かってきました。これ以外に転職先を探す方法が色々あり、次のとおり。
■ハローワーク:
厚労省が設置する最大の求人情報。民間の求人会社が束になっても敵わない求人数を誇る。自宅PCからも検索可能だが、全体の8割しか見れず登録すると100%情報を見ることができる。
初めて行った時は、結構な数の若い人が端末に向かって検索しておりビックリした。
ここのいいところは、求人票を職員に渡すと”現在応募している人の数”や”応募対象の年齢”を教えてくれるので採用が難しいところは最初から除外することができる点だと思う。
■転職サイト:
こちらから求人をウェブで探すタイブ。登録するとたまにオファーとかが来るがあまり当てにならない。求人情報も毎日のようにメールで来るが、「こんな求人もあるんだな」と参考になる程度。後で知ったことだが、40歳代をターゲットとしているのでシニアはまず年齢で弾かれるらしい。
■転職エージェント:
転職サイトが自分で探すのに対して逆に自分にピッタリな職を探してくれるサービス。専任の担当者が付いて指導してくれる。ただし、就職が成立しないと売上がたたないので、見込がない人にはお断りのメールが来る。そのため、シニアにはとても厳しい。
僕の場合も「ご紹介のできる求人がありません」メールが来た。期待していたので結構へこんだ。ただ、その場合も非公開求人は検索することができる。
■再就職支援サービス:
上の3つのサービスが一般の誰でも申込み可能であるのに対して、このサービスはリストラなどの場合にしか適用されないサービス。
リストラする会社が費用を支払うので限られた一握りの人しかサービスを受けることができない。専任の担当者が付いて相談等に乗ってくれる。
ただし、口を開けて待っていれば就職先を紹介してもらえるわけではない。あくまでも受けるのは本人主導で、応募書類の書き方、模擬面接、指導をしてくれる「再就職の予備校」のようなもの。
因みに”転職”と”再就職”の違いは、転職は前の会社に在籍中に職を決めること、再就職は一度会社を辞めてから再度就職すること。
なので、このサービスは会社を退社しないと受けることができない。僕はこのサービスを受けることなく就職先が決まったので具体的にはどのようなものかわからないが、もし退社までに職が決まっていなければ、確実に利用していただろう。
再就職支援サービス会社のある数値に踊らされた
早期退職に応募するにあたり、今後リタイアする気は全くなく、新しい就職先を見つけて働くつもりだったので、再就職支援サービスにはかなりの期待感をもっていました。
ただ、サービス開始が退社後だったため、それまでの時間が勿体なく、色々と調べた結果、サービス会社の紹介資料のある数値に踊らされたことが分かりました。
その数値とは、有効求人倍率!
リーマンショック後、有効求人倍率はどんどん上がり、今では1.6倍越えの過去最高の超売手市場と言うこと。断っておくが、この数値に嘘はないだろう。
「こんなに高いならば、再就職先はすぐに決まる」と高を括り、担当者もこの点を強調して煽って来るので、すっかりその気になってました。
ただ、この数値にはカラクリがあることにその時は気づきませんでした。それは、業種によってかなり偏りがあるということ。
人手不足が激しい介護サービス、宅配業者、飲食関係、建築土木関係の求人倍率が何十倍とものすごく高く、いわゆるホワイトカラーは依然と買手市場であること。これらの全業種を平均すると1.6倍ぐらいになるということです。
シニアが応募可能な求人となるとさらに厳しく、清掃員、保守点検、マンション管理人、介護スタッフ、調理業務ぐらいしかなくかなり焦ることになりました。
転職に向けた作戦を立てた
このままではイカンと転職作戦を立てることにしました。
自分にとって一番の不利なこと、それは「年齢」。これはどうにもならないので、何がなんでも若い人という求人はいくら応募しても無理なので「シニアだけど採用してみようか」というところを狙うしかありません。
そこで、なるべく若い応募者と競合しない作戦をたてました。
■同職種を狙う
シニアに企業が期待することは経験。なので業種は変わっても職種は今までの経験を活かすところを狙うことにしました。
■希望年収にこだわらない
若い人は今後もずっと働き続ける必要があり、ローンとか教育費など色々かかるので、おそらくある程度の収入を見込んでいると思われます。よって希望年収に拘らないのがシニアの強味と言えるでしょう。
■契約社員を狙う
同じく安定性を望む若い人にとっては、いつ解雇されるかわからない契約社員より正社員を希望するはず。
■中小企業を狙う
これも前項と同じで安定性を望むのであれば、すこしでも大きい会社を望むはずと読みました。
■滑り止めを知っておく
中々就職先が決まらない場合、いつまでも就活を行うわけにはいかないので、どうしても決まらない場合、「ここなら何と採用されるはず」という滑り止めを考えておくことにしました。
作戦を立てた結果どうだったか?
まずは、自分の強味を活かす会社を狙うことにしました。
ここでは、あまり詳しく書けないけれども、僕のキャリアの強味は事務職であるものの単純な事務系ではなく、専門職に近いもので関係する資格等も取得していることでした。
その職種は、応募者も少ないが、求人も少ないため、求人があったら手当たり次第に応募することにしました。
ちょうど、作戦を実行した矢先に転職サイトに希望職種が掲載されたものの、転職サイトは想定している年齢が40歳代であるし、正社員として募集していたため、”たぶんダメだろう”という思ったが、応募しないことには始まらないと応募することにしました。
それが、何と作戦があてはまったのか?書類選考、一次面接、二次面接と通過し、内定を得ることができました。何と決まる時は決まるものです。
もう一つ、滑り止めとして想定していたのが”マンション管理人”。ここは是非来てほしいという感じでシニアの方が住民が安心するということでシニア向きの職種であることがわかりました。今回は辞退申し上げました。
まとめ
書類選考通過が1割の50歳代の転職で結果をまとめると・・・
①異業種同職種:書類選考で不採用
②異業種同職種:書類選考通過、面接で不採用
③異業種同職種:書類選考通過、内定→ここに行くことにしました
④異業種異職種:イベント企画の仕事(未経験可)、書類選考で不採用
⑤異業種異職種:オフィスビルの保守点検(未経験可)、書類選考で不採用
⑥異業種異職種:マンション管理人(未経験可)、辞退
という結果でした。書類選考通過率50%、同職種に限ると66%でした。今回の経験から言えることは、経験のある同職種を狙うべき。マンション管理人のようなシニア向けの職種ならば未経験でも通るだろうということです。
これで、気にかけていたことも決まったことだし、写真ブログ再開です。