午前7時半、起床。今日は久しぶりの休みだ。 カメラを趣味にするにあたり色々調べたが、やはり画質のいいフルサイズにすべきという結論になった。ちょっと高かったが、どうせ始めるならば、最高のカメラがいい。 実際に使用してみると素晴らしい写りだ。 「せっかく、いいカメラを買ったんだから、記念写真を撮ってよ」とカミさんが言う。 帰宅後、「今日、撮った写真をみせて」と言うのでパソコンで見せると・・・ 見せた写真は、顔にばっちりとピントはあっているが、背景はぼけてどこで撮ったか分からない写真だった。 一週間後、フルサイズカメラは売却し、手元にはコンパクトカメラが残った。 |
実は、これはフィクションです(^_^;)。だけど、「カメラあるある」ではないでしょうか?
高い高価なカメラで写せばいい写真が撮れる。
いい写真の定義は、人それぞれですが、写真に詳しくない人は大抵、パンフォーカスがいい写真と思っているようです。
目次
写真を良く知らない人はパンフォーカスが大好き
パンフォーカスとは、手前から奥まですべてにピントが合っている写真のことを言います。写真をよく知らない人は、パンフォーカスが大好き。全体がクッキリと写っているのがいい写真と思っているようです。
その根拠は、例えばテレビを購入する時。色々なテレビを比較検討する時に隣同士の写りを見比べて、クッキリしているのを選びませんか?
また、風景のカレンダー。風景撮りのカレンダーって、精細にピントが合っていて「この写真きれい」って言っているのを聞いたことがありませんか?
背景をぼかした写真をピンボケ写真と言われたことがありませんか?
スマホカメラの写真の方がきれいと言われる怪
実は、このパンフォーカスってスマホカメラの方が撮りやすいんです。
パンフォーカスにするための要素は、ざっくりいうと次の4つ。
①広角レンズを使う
②絞りを絞る(F値を大きくする)
③被写体から離れる
④撮像素子の小さなカメラを使う
このうち、カメラやレンズに依存するのが①と④で、スマホカメラはまさにこの条件を満たしています。センサーなんてフルサイズに比べたら米粒みたい。
なので、パンフォーカスがきれいな写真と思っている人にとっては、スマホカメラで撮った写真の方がきれいに撮れるということになります。
一眼カメラは何でも撮れるという思い込み
一眼レフカメラまたはミラーレスカメラなら何でも撮れるという思いこみ。これは、合っているようで合っていません。
レンズを含む道具を持ち合わせていると何でも撮れるかもしれません。先ほどのパンフォーカスだって、広角レンズを持っていれば一眼カメラでも撮れます。逆に望遠レンズや明るいレンズを持っていれば綺麗に背景をぼかした写真が撮れます。
マクロ写真だって、魚眼の超広角だって撮れます。レンズを持っていればの話ですが・・・。ズームレンズ1本だけで何でも撮ろうとするのは難しいかもしれません。
つまり、何を言いたいかというと、スマホカメラのように簡単には撮れないけど、撮りたい写真に合わせたレンズとちょっとした知識と経験があれば、何でも撮れるということです。
この試行錯誤しながら撮るのが楽しいのです。逆の言い方をすると、スマホカメラはパンフォーカスは簡単に撮れるけれども、背景をぼかした写真を撮るのは難しく柔軟性に欠けるということです。
まとめ
最初の話に戻ります。
また、フルサイズカメラを持って、富士五湖にドライブに行きました。カメラには望遠レンズが装着されています。
「富士山をバックに記念写真を撮って」と、もし言われたら・・・
選択肢は2つ。
・広角レンズまたは標準レンズに付け替えて撮る
・ポケットからスマホをおもむろに取り出して撮る
「富士山が写ってないじゃない。写真が下手になったんじゃない」と言われないために・・・(くどいようですが、フィクションです(^_^;))
(注)私、フルサイズカメラは持っていません。なので、フィクションの話のくだりは想像です。極端な例としてフルサイズとスマホを例にしてみました。
(追加記述)遂にフルサイズ一眼を購入しました (2019.7.6)。
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