今年も解禁しました。福井の越前ガニ! 今年はちょっと忙しく、カニを食べに行くだけなので交通費を浮かせるために車で行くことにした。 観光もせずに、いつもと同じ宿に泊まり、いつもと同じ料理なので撮る写真もたぶん同じ。 いつもと同じ環境下の撮影なのに今回はある現象に悩まされた。 |
目次
その悩ませた現象とはフリッカー現象
「フリッカー現象って何?」という前に現象を実際に見てみましょう。
ちょうどの中央付近に緑色の帯が横一直線に写っているのがわかるだろうか?
カニの刺身の真ん中が緑っぽく、せっかくの料理がまずそうに見えます(実際はとても美味しかったのですが・・)
本当はもっと顕著に緑の横縞に写っているのもありましたが、削除してしまいました。
この現象がフリッカー現象!
ここのカニ宿に泊まるのは今回で6回目です。食事する場所、時間、料理の品数、品目、写しているもの、すべて同じなのに今回だけこのような現象が発生しました。
過去に使用したカメラとシャッター速度は以下のとおり。
1回目:LUMIX GF1、1/80秒
2回目:PENTAX K-m、1/50秒
3回目:PENTAX K-01、1/50秒
4回目:PENTAX K-S2、1/80秒
5回目:PENTAX KP、1/80秒
6回目(今回):LUMIX GM1、1/200秒
過去5回と今回の大きな違いは、シャッタースピード。
電子シャッターの存在
なぜ、このような早いシャッタースピードになってしまったのか?
ひとつは、明るいレンズで開放で写そうとしたから。それと、LUMIX GM1は電子シャッターというシャッター機構を持つカメラだからなんです。
シャッター機構は2つ存在する
一つはメカシャッター。読んで字のごとくメカニカルなシャッターでシャッター幕が動くもので従来のシャッター機構のことです。
もう一つは電子シャッター。イメージセンサーを電子的に制御させてシャッターの役目を負わせているもの。メカシャッターのように物理的に動かしているわけでないので、高速のシャッタースピードを実現でき、無音で撮ることができます。
1回目~4回目に写したカメラは、すべてメカシャッターのカメラでした。5回目のPENTAX KPは、電子シャッターを搭載されているけれども手動で切り替えるタイプなので、写した時はメカシャッターでした。
今回のLUMIX GM1は、メカと電子が自動で切り替わるので電子シャッターで写したのが大きな違いです。
蛍光灯下で写すとフリッカー現象が発生する
蛍光灯は実は目にはわからないけれども、すごいスピードで点滅しています。この点滅と電子シャッターが関係していて、高速のシャッタースピードが蛍光灯の点滅を拾ってしまうのが原因です。
なので、フリッカー現象が発生した場合は、シャッタースピードを遅くする、すなわち、絞り優先モードの場合は、絞り込むと現象を回避することができます。
2枚目のタグが付いたカニの写真は、f4まで絞り、シャッタースピードを1/60秒まで落としているので、フリッカー現象は発生しなくなりました。
次の写真も何とか、シャッタースピードを1/60秒に落として撮影しました。
太陽光下ではすばらしい写りのGM1+LEICA 15mm/F1.7のレンズ
蛍光灯下では今回悩まされましたが、外での撮影では、やはり素晴らしい写りのパナLEICAのレンズ。
観光はほとんどできませんでしたが、琵琶湖と東尋坊の景色とお土産屋の風景を少し載せておきます。