撮影情報: OLYMPUS E-PM2、F値6.3、1/160秒、9mm、ISO200
旅に行くと必ず持って行くもの、それは「カメラ」。絶対持って行きますよね。最近はスマホにカメラが付いているので持って行くということを意識していないかも知れませんが…。
旅行は、非日常のことなので記録に残すという意味でも、写真を撮ることに力が入ってしまいます。写真を趣味としているならなおさらです。
失敗したくないので、「どんなカメラを持って行くか、レンズはどうするか」に頭を悩ませます。写真を撮ることを目的とする撮影旅行は別として、旅行の目的は写真を撮ることだけではないけれど、旅行の思い出としていい写真は撮りたいもの。旅行での写真の撮り方について考えてみます。
目次
「デジタル 写真生活」という雑誌を参考にしてみました
写真を始めたころ「デジタル 写真生活」という雑誌を買って読んでいました。2010年2月の発行を最後に休刊となってしまいましたが、今でも、何冊かは捨てずにたまに読んでいます。もう8年前の雑誌なのでカメラの機能の話はさすがに時代遅れですが、撮影術などは参考になります。
その中から旅写真の特集を参考に思ったことを書いてみたいと思います。
因みに本ブログ名は「写真生活のススメ」ですが、奇しくもこの雑誌名が「写真生活」であることに気付きました。「写真を趣味として生活の楽しみとしてはじめてみてはどうでしょうか」ということでブログを立ち上げましたが、同じようなコンセプトで雑誌を発行されていたのでしょうか?今読んでもわかりやすく書かれた雑誌です。
プロとデジイチ初心者の3つの違い!
2泊3日の旅を通じて、プロ写真家と雑誌の編集部の方との違いを検証。3つの違いとは?
発見その1 撮影枚数が圧倒的に違う!
3日間の撮影を終えて撮影枚数をまとめてみると、圧倒的に撮影枚数に差があることがわかりました。露出や縦横などアングルの違いで枚数に差が出るのはわかるのですが、まさかここまでとは!?
写真を見比べてみると、被写体のバリエーションに大きな差があることを発見。面白いものはまず撮ることが大切です。
プロ写真家:2417枚
編集部の方:518枚(出典:デジタル 写真生活 23号)
3日間なので1日あたりの平均値では、プロ写真家 805枚、編集者の方 172枚となりました。「果たして自分はどうだろうか」と比較的たくさん撮っていると思われる写真クラブの撮影旅行での撮影枚数を出してみました。
2017年秋の日光撮影旅行 1泊2日での総枚数は?
まさかの281枚。1日あたり140枚!
少ね~。まさにプロ写真家の1/6でした。
「この時は雨だったし、しょうがない」と言い訳してみて、その前の撮影旅行も出してみました。
2016年秋の信州八ヶ岳蓼科高原旅行 1拍2日の総枚数は?
衝撃の257枚。1日あたり128枚!
さらに少ないじゃん!全然ダメダメ、ここまで撮影枚数が少ないとは思いませんでした。
何がこんなに少ないのか?その答えを雑誌では次のように書いています。
発見その2 被写体のバリエーションが豊富!
撮影枚数の違いがそのまま被写体のバリエーションにも現れました。
(中略)
「おじいちゃんと孫」でプロが撮った5つの場面のうち、同じく編集者の方が撮った場面は2つのみ。どれほど被写体に関心があるかが撮影の幅を広げる鍵です。
(出典:デジタル 写真生活 23号)
「バリエーションね~」という前にバリエーションの意味は?「物事の変化。また、物の変型・変種など」と書かれています。なるほど。
あらためて写真を見てみると、確かに構図を変えたり、露出を変えたり、絞りを変えたりしたものはあるけど、似たような写真ばかりだなと気が付きました。
物事の変化、すなわち、被写体をよく観察し撮ってないんですね。撮影条件を変えて撮るのも重要だと思うけど、上から撮ったり、下から撮ったり、光と影を意識したりとかが重要ですね。
発見その3 イイと思った地元の人には積極的に声をかける!
もうひとつ、プロと素人の大きな差となっていたのが、人物の正面写真があるかどうか。編集部の方の写真は気恥ずかしくて、人の横顔や後ろ姿ばかりなのに対し、プロ写真家の写真を見ると、真正面から撮影したものや自然の表情を捉えたもの、歩き去る人の何気ない後ろ姿など変化に富んでいました。
(出典:デジタル 写真生活 23号)
これが一番難しい。知らない人を正面から撮るのも難しいけど、声をかけて撮らせてもらう気恥ずかしさ。編集部の方の気持ちはよく分かります。
むしろ、声をかけて撮らせてもらうことができるからこそ、プロと言えるのではないかと思います。
まとめ
旅行先でのプロ写真家とアマチュアの違い。それは、バリエーション豊かにシャッターをたくさん切ること。それと積極的に地元の人に声をかけること。地元の人に積極的に声をかけるのと、プロ写真家ならではの個性的な視点を身に着けるのは難しいけど、シャッターをたくさん切ることはできます。
シャッターをたくさん切ることによって、バリエーションが豊富になっていくんだろうなと思いました。
CP+2018のセミナーである先生が言ってました。「少しぐらい逆光で白飛びしてもいいんです。構図のセオリーから外れてもいいんです。いいと思ったらシャッターを切ることです」と言って、EOS M100を宣伝してました(笑)
撮影情報: OLYMPUS E-PM2、F値2.2、1/3200秒、20mm、ISO200