雲台についてもう一回語っちゃいます。
先日、高級な雲台を譲っていただいた記事を書きました。そこで、高価な雲台と安価な雲台とどこが違うのだろうか?と考えてみました。
それについて明確に語っている情報があまりありません。「これこれこう言う機能があるから高いお金を出す意味があるんだよ」ってはっきり言い切っている記事が見あたりませんでした。
そこで、僕なりに使った感想を踏まえて考えてみました。素人の僕が語っているので間違っていたらごめんなさい。
まず、雲台のどこに差別化することができるのだろうか?3Way雲台の場合は、何となくですけど、細かい調整ができるように差をつけているような気がします。見た目にもレバーとかツマミとかが付いていて、いかにも機械仕掛けって感じがします。
対する自由雲台ですが、ツマミがついているだけの単純なものなので、価格の差は、基本性能への表れしかないのではないかと思います。
耐荷性、正確性、操作性、耐久性。つまり重いカメラに耐えられ、正確に素早くアングルをセットできて、いつまでも使うことができるもの。
目次
私がいただいた自由雲台は、アーキストリアルユニバーサルボールヘッドBH-1000。さて、その基本性能は?
耐荷性
25年前の商品なので全くネット上に情報が転がっていません。なので耐荷重は不明です。具体的な数値はわかりませんが、4×5インチフィールドカメラも安全に固定できると書かれています。
正確性、操作性
これについては、参考出典も載せてこの記事で詳しく書いています。
耐久性
この商品の保証期間はなんと15年。「15年内で故障したら無償で直しますよ」ってこと。これは、裏をかえせば、15年間は壊れないという自信の表れ。いただいたものは、1990年に購入されているので、今年で27年目。問題なく使えています。
もう一つ特筆すべき機能がありました
ロックを解除する時に二段式になっています。
当時の日本カメラの雑誌の記事を引用するとこんなことが書かれています。
ロック解除が、一度緩めただけでは解除されない2段方式なのも凝った作りだ。恐らく、設計者自身が、ガクッと倒れた雲台と三脚の間に指を挟まれたり、カメラを壊したりの苦い経験があったのだろう。
出典元:日本カメラ
何かの拍子にツマミが緩んでも、雲台が一気に緩まない機能。助かります。
それと、クイックシューじゃないところが気に入っています。
カメラ直付けタイプのところがいいです。クイックシューでないとカメラにセットするのに時間がかかると思われがちですが、この雲台の裏側は大きなちょうネジ型になっていて、締め付けやすく、10秒ぐらいでセット完了。
がっちりと固定されます。雲台とカメラの間にクイックシューがあると百害あって一利なし。百害までは言わないけど、ブレに関しては一利なしでしょう。
ここまで、商品を持ち上げたら、普通のブログではこの商品の広告を載せるところですが、残念ながらもう販売されていません。販売されていないどころか会社がありません。あしからず。
では、この記事では何を言いたかったか?
高価なものには、その理由があります。たかが雲台と考えれば、高い買い物ですが、されど雲台と考えれば、高価さに価値を見いだすことができるでしょう。
安物買いの銭失いにならないように雲台選びは慎重に。
今日のところはこの辺で。
Tabebeでした。