小型軽量の三脚を購入した時の記事を書きましたが、今回はその使い勝手について書きたいと思います。
小型軽量で旅行にも持って行くことができるコンパクトな三脚を購入して実際に使用してみました。三脚はコンパクトな割にはかなり剛性が高い感じ。PENAX KPの小型軽量のカメラには十分な三脚です。
三脚の使い勝手を左右するもう一つの要素が雲台。カメラと三脚の間に位置しカメラを固定するものなので、その性能が三脚の性能を引き出すと言っても過言ではないでしょう。
目次
雲台には大きく自由雲台と3Way雲台に分かれる
他にもタイプはあるけど、代表的なものとして自由雲台と3Way雲台が主流と言っていいでしょう。それぞれ長所短所があるので撮影するシーンに応じて選ぶといいかと思います。
自由雲台
読んで字のごとく、360度自由に動かすことができる雲台。動くところにボールが付いていて構造がシンプルなのでコンパクト。ただ、セットしても一旦解除すると360度フリーになってしまうので微調整が苦手。
3Way雲台
3方向の回転を個別に設定できる雲台。個別にじっくり設定できるので風景など水平をきっちり取りたい場合に便利。ただし、レバー操作するので収納時はかさばるのと、とっさの時の設定が苦手。
自由雲台と3Way雲台のどちらが使いやすかったか
前の記事でも書きましたが、知り合いから譲っていただいた25年前の雲台ですが、アーキストリアルユニバーサルボールヘッド(長い)という52,000円もする自由雲台。
それと、三脚に付属としてついていたSLIKの3Way雲台。
比べるのは酷かも知れませんが、使い勝手は、やはり高価な自由雲台の圧勝でした。
25年前の発売当初の製品に関する記事からアーキストリアルユニバーサルボールヘッドのコメントを以下に引用。
三脚を使って撮影するとき、必要なカメラアングルを決めるのに欠かせないのが雲台だ。
(中略)
ところが、この微妙なアングルの決定が、意外とむずかしいのである。
雲台のロックネジを緩めてカメラアングルを決める。そのアングルが動かないようにそっとネジを締める。ネジを締めるとアングルがわずかに動く。雲台から手を離す。ここでまたアングルがずれる。通常、雲台の操作で、苦々しい思いをする現象である。(中略)
アーキストリアルユニバーサルボールヘッドはこれが、右手でカメラのアングルを決めて、左手でロックナットを、ごく普通の力で締めるだけでいとも簡単にピタリと決まる。
出典元:日本カメラ
この、「ごく普通の力で締めるだけ」がミソです。実際は、もっと軽い力、ネジを回して抵抗を感じたところでピタリと動かなくなります。さらにギュッと締めると全く動かなくなりますが、アングルのずれは皆無です。
水平方向も今はカメラに水準器がついているので、まったく問題なし。さらにPENTAXのカメラは1度以内の傾きは自動で補正する機能が付いているので、簡単に水平出しができました。
3Way雲台も一方向ずつセットすれば正確にアングルを決定することはできますが、操作のスピードが全く違いました。
まとめ
今回、新しい三脚を使うに当たって、どちらの雲台を使うかの検証でしたが、高価なものにはそれだけの理由があると思い知った結果でした。
しばらくの間は、新しく購入した小型軽量の三脚とアーキストリアルユニバーサルボールヘッドの組み合わせで撮影しようと思います。
今日のところはこの辺で。
写旅人でした。