他社には絶対真似できないペンタックスの魅力について書きたいと思います。
魅力と言ってもちょっと変わった魅力です。
目次
カメラメーカー各社ともここぞという魅力がある
数あるカメラメーカーですが、各社とも「ここに力を入れている」というコンセプトがあります。キヤノン、ニコンはカメラ業界を引っ張る2トップ。このメーカーのカメラを買えばまず問題ないと言われている代表するメーカーです。当然、プロも使うし、失敗の少ない安全、安心、安定したカメラを供給しています。
パナソニックとオリンパスはマイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラを供給するメーカー。同じ規格なのでメーカー間で相互にレンズを使用することができます。オリンパスは老舗メーカーとして写りはもちろん、レトロなデザインに特徴があり、パナソニックは得意の動画に特化しているようです。
ソニーは調子が悪くなった老舗メーカーのミノルタを引取り、一眼レフも開発していましたが、今はフルサイズのミラーレスをシリーズ化して販売しています。
我がペンタックスはどうか
ペンタックス(リコー)が一番迷走していますね。迷走しながら色々なことに挑戦し、時には話題になったり、失敗したり・・・。
規格にしても中判あり、フルサイズあり、APS-Cあり、ミラーレスありの何でもあり。時には本体とグリップの色を組み合わせて120通りからチョイスして自分だけのカメラを主張するカラーバリエーションを企画したり・・・。
また、時々とんでもないデザインのカメラを出したりします。ペンタ部が前に突き出したリーゼントカメラとも言われた「k-30」。LEDを使いカメラ本体のあちこちがキラキラ光る「KS1」。それから、有名なデザイナーに設計してもらったミラーレスカメラ「K-01」。
そんな中で思わず手を出してしまい、今でも何となく持ち出したくなるK-01をご紹介します。
ミラーレスカメラ「K-01」はこんなカメラ
言っておきますが、フルサイズの「K-1」ではないですから。ミラーレスの「K-01」です。
Kマウントのレンズ資産がそのまま使えるミラーレス
発売されたのは2012年5月。そのころは当然フルサイズもなし。販売されていた主流のカメラはAPS-Cサイズ。丁度、K-5というカメラが良く売れていた時です。なのでレンズもKマウントのDAシリーズが主流になります。
K-01カメラでは、そのKマウントのレンズがアダプタなど介さずにそのまま使えるのでレンズ資産が生かせるというわけです。
だけど、そのためにミラーレスとして少し大きめのカメラとなってしまいました。
斬新なデザインに賛否両論!
有名な工業デザイナーがデザインを担当しました。カメラだけでなく、キットレンズの薄型レンズとストラップも一緒に。
そのデザイナーとはマーク・ニューソン氏。数々のおしゃれなデザインを手がけています。
デザインが強烈すぎて「これはカメラじゃない」「玩具みたい」という評価だったりで、僕も最初は全く興味がありませんでした。
でも、女性層からの受けはいいようです。カメラを向けると「かわいい」とか評価は上々。撮られる方も一眼レフのようにごっつくないのでリラックスするようです。
こんなカメラだけど画質は素晴らしい!
デザインばかりが取り上げられたカメラですが、写りは本格的です。全く興味がなかったカメラですが、僕が惹かれたのはその画質。
発売されてからしばらくして、作例がネットにアップされるようになりましたが、ある一枚に心惹かれました。
発売当時のペンタックスのカメラの売れ筋はK-5というカメラでしたが、それより、「画質がいいのでは?」という意見が相次ぎました。噂ではローパスフィルターを1枚しか使っていないとか。
ローパスフィルターとはモアレとか偽色を低減させるために、画像素子の前面に通常は3枚構成で取り付けているところ、解像を低下させるフィルター2枚を取り除いて解像度を上げているのでしょう。
今でこそローパスフィルターレスのカメラが当たり前のようになっていますが、時代を先取りしたカメラと言えます。ひょっとすると、すぐ後にK-5Ⅱsというローバスフィルターレスのカメラを出しているので、こっそりと実験していたのかも知れませんね。
残念ながら短命に終わったカメラ
デザインは良くも悪くも斬新。機能は本格的。ペンタックスとしては売れると踏んだのかもしれません。しかし、残念ながら短命に終わりました。
発売開始は2012年5月。価格は7万5千円ぐらい。あれよあれよと値が下がり、製造中止を知ったのが、2013年3月。その時の価格が2万円ちょっとでした。レンズを売って実質1万6千円ぐらいで手に入れたと記憶しています。
カラーはブランドカラーのイエローの他にブラック、ホワイトの3種類。製造中止されてからしばらくしてからブルーを発売しています。売れないと判断して早々に製造中止したかと思ったらブルーを追加販売したり、何とも良く分からない戦略です。
まとめ
こんなk-01のカメラですが、未だに時々使ってみたくなります。結構使って楽しいです。DA21mmのパンケーキレンズを持ち出した時のスナップ撮りが素晴らしく快適。
カメラマンが多いところで撮影する時は、「何だそのカメラ」と思われるのでさすがに持ち出しませんが、ちょこっとしたスナップ撮りの時はこっそりと持ち出します。
多分、キャノン、ニコンでこんなカメラ(いい意味で・・)は作れないでしょうね。ユーザから総スカンされそう。ペンタックスだからできちゃうこと何でしょうね。
良くも悪くも最初のカメラ選びでペンタックスに惚れこんじゃったので、これからも使い続けると思います。面白いカメラをこれからも出し続けてちょうだいな。
PS.面白いと言えば「THETA」という360度を撮影するカメラも面白いですね。
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