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まずは、開催3日目に行った会場の雰囲気
今年も賑わっていましたCP+2018。何といっても年に1度のカメラ小僧の祭典だからね。
1階で入場手続きを済ませて、展示ブースがある2階に上がります。奥の方に大手メーカーが一番広い展示スペースを占めており、左からソニー、ニコン、パナソニック、キヤノン、富士フィルムがずば抜けた集客力を誇っていました。
今回、新製品を出してきたソニーと最近メキメキと存在感を表してきた富士フィルムに勢いがあるように個人的には感じます。ソニーは、新製品のα7Ⅲをこのイベントにきっちりとあわせて、タッチ&トライのイベントを展開。富士フィルムはブースの奥の方にかなりの数の作例を展示してました。
ただ、ソニーも富士フィルムもちょっと残念なのは、撮影ブースを用意していたけど、「展示品以外の機器での撮影はご遠慮ください」のプラカードを持った人が多数。「絶対に見逃さないぞー」みたいな感じでちょっと嫌な感じでした。
その点、余裕なのがキヤノン。今回はキスデジのミラーレスを発表していましたが、製品としてはちょっとインパクトに欠けるもののしっかりと集客していました。写真家が写した写真集のようなパンフレットを配ったり(これがかなり立派)、撮影ブースは自由に撮れるし、さすがカメラ業界の雄。さすがです。
もう一方の雄であるニコンは、周囲から「フルサイズのミラーレスを出すか?」を期待をかけられ、今回は結局、新製品の発表もなく、ちょっと残念。
ペンタックスはというと先の大手メーカーの半分ぐらいのスペースですが、ちょうど入口付近を陣取っていましたので、入りやすい場所ではあります。
新発売のフルサイズK-1のバージョンアップ版のMarkⅡのタッチ&トライとセミナー、あとは360度が写せるTHETAに力をいれている感じでした。
参考出展としてDAレンズのスターレンズであるDA★11-18mmが展示されていましたが、ガラスケースに入っているので眺めるだけでした。
最初に向かったのはアドビブース
聞きたい講演があったから真っ先に向かいました。それは「今日から始める!LightroomCC “スナップ写真”で使ってほしいRAW現像ワザ」。レベル的には初級です。講演での言葉として・・・
①他のジャンルの写真と違ってスナップはカメラの設定を考えている余裕がないので後の補正が必要になる。
②最初に「自動補正」をクリックすること。最適な階調に自動で補正するので、これを設定してからの修正の方が近道。
③次にトーンカーブでコントラスト等を設定する。上に移動すると明るく、下に下げると暗くなる。
④覚えてほしいと言っていたのが、カラーパネル。色ごとに色相と輝度を設定する。彩度はいじらずに輝度で調整した方がいいと言ってました。
⑤周辺光量補正を使っていました。4隅が暗い時に明るくする時に使うことはありますが、逆に4隅を暗くして中央部分を浮き上がるようにしていました。
ぼかしを0にして、暗くする範囲をまず決めてから、ぼかしの数値をあげてぼかしていくのがテクニックらしいです。
上記②~⑤は、今度実際に行ってみようと思います。
ペンタックス(リコーイメージング)ブース
アドビブースを後にしてペンタックスブースまでつらつら歩いて行くと、ちょうど「PENTAX 645ZとRICOH THETAで旅する世界」が始まるというので聞くことしました。
まず、絶対に使うことはない中判デジタルの645Zなので「聞いてもなあ」という思いもあり、ちょっと聞いて立ち去るつもりでしたが、最後まで聞いてしまいました。結構面白かったです。
また、写真家の言葉を紹介すると・・・
①スロベニアという小さな国を撮って周ったとのこと。そこのブレッド湖に惹かれたのがキッカケだとか。
②中判デジタルカメラの645Zが撮影のメインカメラだけど、APS-CのPENTAX-KPとリコーのスタッフからどうしてもと言われて360度カメラのTHETAを持って行った。
「THETAとは何か?」
上下左右360度をグルッと全て1枚の写真に残せるカメラ。リコーで売れに売れてるらしいです。
③本来はカメラ以外の機器は撮影の集中の妨げになるので本来は持って行かない。気乗りせず、現地で箱を開けたとか。使ってみたら意外とよかった。
④360度写るので普通に写すと自分が写っちゃう。なので一脚に付けて頭の上で撮ったとか。現地では相当怪しい人に見られた。
⑤THETAはどういう時に使ったかというと1回の撮影で360度撮れるので645Zで撮る時の構図の検討に使ったようです。
⑥素晴らしい645Zの写真をたくさん見せてくれたけど、負けずにTHETAの写真または動画も見せてくれた。相当気に入ったらしい。
⑦PENTAX-KPも持って行ったので少し写真を見せてくれた。パッと見では645Zと同じように見えるが拡大すると全然違うと言っていた。5,140万画素の中判カメラと2,430万画素のAPS-Cカメラの画像を拡大したら違うのは当たり前。むしろ「パッと見同じ」というところが気になった。「645Zとパッと見で同じなら、APS-Cカメラも捨てたもんじゃない」と思ってしまった。
⑧夜景の写真も撮っていた。レンズの保護フィルターは付けない方が断然いい。フィルターにちょっとした水しぶきやゴミが付いただけで、ゴーストなどの原因になる。
⑨最近のライトアップは写真家泣かせとか。LEDになってしまったため、思いのほか明るく、デジタルで撮ると白飛びしやすい。さらに、最近の写真家泣かせなのが、ドローンの存在。絶景地では必ず飛んでいる。
ブースをまわって欲しい!と思ったのは?
1日楽しく過ごさせてもらいました。まわってみて、欲しくなってしまったものがあります。
フルサイズのカメラか?新しいレンズか?いやいや、実はTHETAが欲しくなっちゃったんですね。そんなに高くないし・・・。何か面白そうだし。でも、飽きそうか?
色はホワイトがいいかな。ただし、THETAは記録に残すためのカメラなので、お遊びカメラでしょうね。