広角レンズ編、標準レンズ編に続いて中望遠レンズ編。これもやっぱり3本のレンズを所有しています。中望遠レンズの特徴はボケと圧縮効果。特に所有している3本のレンズはどれも明るいレンズなのでさらに大きなボケが楽しめるレンズです。
ただ、画角が狭くなるので背景を整理しやすい一方で切り取り方が難しいです。切り取り方を失敗すると何だか中途半端な写真になってしまいます。
中望遠レンズについてはこの記事でも書いていますが、もう少し詳しく触れてみたいと思います。
目次
smc PENTAX-DA★55mmf1.4 sdm
このレンズを所有する前は、PENTAX FA50mmF1.4というレンズを使用していました。F値も同じ1.4。画角もほぼ同じ。本当はDA★55mmの方が欲しかったけど、お金がなかったのでFA50mmにした経緯があります。
安かったけど写りは結構高評価でそれなりに満足してたけど、やっぱり狙っていたのはスターレンズ。むくむくと「DA★55mmレンズ、欲しい!」病にかかってしまいました。コツコツと小遣い貯めて、やっと手に入れた時の高揚感は今でも覚えています。恐らく、PENTAXを使っている限りは手放すことはないでしょう。
スターレンズとは、PENTAXのシリーズの中でも優等生レンズ。どのレンズも写りはいいけど、価格もそれなりに高いものが多い中で、このレンズは単焦点レンズであるためか、他のスターレンズと比べて比較的手に入れやすいレンズです。
レンズ内超音波モーター、円形絞り、防塵防滴、特殊コーディングの機能満載。オートフォーカスが若干遅めですが、静かにスーっと上品な動きをするので気持ちがいいです。
絞り開放だと被写体深度が浅いのでピントを合わせるのが難しいけれども、このレンズのいいところは安心。さすが優等生のスターレンズです。Limitedレンズと違い失敗が少ないレンズと思っています。安心と言えば簡易防滴ではなく、しっかりとした防滴防塵仕様なので雨の日も安心して使用可能です。
smc PENTAX-FA77mmF1.8 Limited
FA Limitedレンズの二女。写りはFA31mm、FA43mmと似た柔らかな写りです。DA★55mmとFA77mmとで迷われている方が結構いるみたいですが、資金に余裕がある方は「両方買っちゃえ」かな。両方とも明るく、ポートレート向きで同じような用途ではあるけど、描写はまったく違います。FA77mmの持ち味はトロトロのぼけです。普段はキヤノンやニコンでも、このレンズを使いたいために、PENTAXをサブカメラとして使っている人がいるくらいです。
ただ、このレンズの最大の弱点として僕が感じているのは、古い設計なので仕方ないのかもしれませんが、パープルフリンジが盛大に出ること。被写体の周辺に紫色のエッジができてしまう現象です。上の写真のブレーキレバーのエッジにうっすらと紫色がかっているのがおわかりになるだろうか。
パープルフリンジを防止するためには、ある程度絞り込むと回避できますが、せっかくの明るいレンズなので開放付近で撮りたい。それならばと、紫外線カットのUVフィルターを使うと軽減できると言われているけど、使用した感じではいまいちでした。残る手はレタッチソフトで取り除くという手がありますが、いずれにせよ厄介な現象です。
撮影する時の状況や被写体によって発生は左右されるので何とも言えませんが、このレンズはパープルフリンジが出やすいことを念頭において撮影することが必要かなと思います。
TAMRON AF90mmF/2.8 Di MACRO
タムロン製の中望遠マクロレンズ。ポートレートやスナップなどにも中望遠レンズとしても使えますが、僕が使う時はマクロとして使う時がほとんどです。前述のDA★55mmやFA77mmを持っているので、ポートレートやスナップとして使う時は、そちらを優先してしまいます。
PENTAXからまだマクロレンズが発売されていなかったので、評判のいいマクロレンズと言えばこのレンズしかありませんでした。発売から13年経ってますが、まだまだ使えるレンズです。
まとめ
例によって、どれか一本だけ持っていくとしたら、DA★55mmでしょう。デジタル用に設計されたレンズであり、しっかりとした色乗り、コーディング効果によるヌケの良さ、防塵防滴、レンズ内超音波モーターによる気持ちのよいオートフォーカス。安心して使えるレンズです。
ただ、ハッとする描写に期待するのであれば、FA Limitedレンズ全体に言えることだけど、FA77mmは外せない。金銭的に余裕があるなら、DA★55mmとFA77mmの両方いっとけと書いたけど、買ったら買ったで、どちらのレンズを持ち出すか悩ましいところです。
失敗できない時はDA★55mm、写真を楽しむ、撮影を楽しむ時はFA77mmと言ったところか・・・。
今日のところはこの辺で。
写旅人でした。次回ズームレンズ編。単焦点大好きですが、時にはズームレンズも使います。